パーソナルハンディホンシステムとは、簡易型携帯電話システムの指す用語。【Personal Handy-phone System】=PHSの略語である。
現在、PHS事業を行っているのは、最大手の
ウィルコム、NTT
ドコモ、
アステルの3社。
【PHS事業の開始】
1994年度からNTTパーソナル、DDIポケット、アステルグループが参入して独自のサービス、携帯電話に比べて格安な通話料を武器に事業化された。3社による激烈なシェア争いで、無料PHS端末が登場し、加速度的に若年層に普及しはじめてそれまでの通信アイテムであった「ポケットベル」を駆逐し、学生達の必須アイテムとなった。「ピッチ」なる愛称も生まれ、メール送信サービスも人気に拍車をかけることになる。
【携帯電話との競争激化】
携帯電話に比べて通話エリア・カバー率の少なさ、移動中には通話が出来ない(現在はハンドオーバー技術が進化し通話が可能)などのデメリットが中々解消されないユーザーの不満や、携帯電話業界の競争激化による料金値下げにより、携帯電話に買い換える利用者が続出していくこととなった。
携帯電話との相互通話料金の値下げ、eメールサービスの開始、64kデータ通信の開始など新機軸で巻き返しを図り、[[アステル]が開発した「着信メロディー」サービスは「
着メロ」として大ヒットとなり競合他社も類似サービスを開始するなど、一進一退を繰り広げるが、NTTドコモが開始した「
iモード」で携帯電話利用による利便性、ネット接続可能な携帯電話端末の登場が決定的となり、PHS事業各社からの解約者が続出する結果となり、PHSは衰退していくことになる。
【起死回生の使い放題のデータ通信】
DDIポケット(現ウィルコム)が新機軸事業の一つとして開始した、「エアエッジ」は時間無制限・使いたい放題のコースと通信時間分だけ支払うサービスを開始する。PCカードスロット通信型カードを採用し、モバイルノートパソコンの進化、PDA端末の普及でアウトドアでのインターネット利用需要のニーズに合致したサービスとなり、モバイル通信はDDIポケットの起死回生の土壇場から、再生させるきっかけとなり、「データ通信のDDI・PHS」として経営の主軸を移して本格的に専用通信端末の開発、高速データ通信の研究を続け、128k高速データ通信の開始、コンパクトフラッシュ型カード、SDカード型などの通信端末が開発されていった。
【ウィルコムが始めた通話定額制の衝撃】
2005年3月15日から始めた、
ウィルコム加入者同士が定額で通話がし放題になるサービス「ウィルコム定額プラン」を開始。携帯電話利用者が、2台目として持つケースや知人同士の長電話用として2台セット買いの申し込みが殺到して携帯電話業界にも大きなインパクト、衝撃を与えたケースになった。創業以来、初の加入者400万人突破を記録し、ウィルコムの快進撃は現在も続いている。
【事業撤退を決めた2社】
ウィルコムの快進撃の影で、事業撤退を決めたのが、NTTドコモと、
アステルグループ。アステルグループは既に撤退が進み、現在は東北地区に残る「東北インテリジェント通信」が2006年度年内で事業終了を持って、「アステル」ブランドは終焉となる。
NTTドコモは2007年度の第三四半期にて事業撤退を予定している。